手島勲矢先生が編者のおひとりである『ユダヤ人と国民国家 ―「政教分離」を再考する―』が岩波書店より出版されました。これは、同志社大学21世紀COEプログラム「一神教の学際的研究――文明の共存と安全保障の観点から」の研究成果の一つとなります。
◆目次◆
【プロローグ】 「ユダヤ」は政治アイデンティティか、宗教アイデンティティか
第一章 宗教学から見た近代ユダヤ人のアイデンティティ
第二章 イスラエルの政教分離とユダヤ・アイデンティティ
【Ⅰ 破門と異端】
1.クリスチャン・アイデンティティとユダヤ・アイデンティティ
第一章 「ヘブライ」と「イスラエル」
第二章 ユダヤ教と政治アイデンティティ
第三章 「キリスト教」というアイデンティティ
2.共同体の内と外
第一章 ユダヤ思想における信仰と哲学の分離の端緒
第二章 シナゴーガとエクレシア
【Ⅱ 政治と宗教の分離】
1.「ユダヤ人問題」の諸相
第一章 モーゼス・メンデルスゾーンと政教分離
第二章 ロシア革命とユダヤ・アイデンティティ
第三章 ナチ政権とユダヤ・アイデンティティ
2.ディアスポラとエレツ・イスラエル
第四章 フランス・ユダヤ人の困惑
第五章 イスラエルにおける捕囚
【エピローグ】 「ユダヤ教徒」と「ユダヤ人」の差異をめぐって